Japanese
English
特集 病理からせまる腎疾患の病因・病態解明
明らかになりつつある病態
アミロイド腎症の前駆蛋白
Amyloid precursor protein in kidney
堂本 裕加子
1
SHINTANI-DOMOTO Yukako
1
1日本医科大学付属病院病理診断科
キーワード:
アミロイド
,
免疫組織化学
,
プロテオーム
Keyword:
アミロイド
,
免疫組織化学
,
プロテオーム
pp.416-422
発行日 2024年9月25日
Published Date 2024/9/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001463
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
Ⅰ アミロイドーシスとは
アミロイドーシスは19世紀半ばに,沈着した臓器がヨード反応に陽性となることから,糖質の異常沈着と考えられその沈着物は類でんぷん質という意味でアミロイドと名づけられた。古くから広く知られる疾患で,水やグアニジンを利用したアミロイド線維抽出が行われ,その解析により複数のアミロイド前駆蛋白質が同定されてきた。近年では,レーザーマイクロダイセクション(laser microdissection:LMD)により回収された沈着物をプロテオーム解析する方法が主流となり,装置の精度の向上もあいまってアミロイドの原因となる蛋白質が次々に発見され,現在42種類が報告されている1)。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.