TOPICS
髄液中シスタチンCと脳アミロイドアンギオパチー
藤原 茂芳
1
,
下手 公一
1
,
長井 篤
1
,
今岡 かおる
1
,
小林 祥泰
1
,
恒松 徳五郎
1
1島根医科大学第3内科
キーワード:
アミロイド
,
アミロイドアンギオパチー
,
脳出血
,
Binswanger病
,
シスタチンC
,
ELISA法
Keyword:
アミロイド
,
アミロイドアンギオパチー
,
脳出血
,
Binswanger病
,
シスタチンC
,
ELISA法
pp.545-547
発行日 1993年5月15日
Published Date 1993/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901539
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
脳出血の大部分は,脳の血管の動脈硬化性変化に高血圧症の要素が加わって起こるが,最近,脳出血の原因として,脳のアミロイトアンギオパチー(cerebral amyloid anglopathy;CAA)か注目を集めるようになった.
CAAは,脳の血管に特異的にアミロイドか沈着する疾患で,血管がもろく出血しやすくなる.高血圧のない中高年患者に多発性,再発性の皮質下出血を引き起こすのか典型的な例である.高血圧性の脳出血と異なり,治療のための脳外科的手技(血腫除去術など)は,脳出血再発の引き金となる恐れがあり禁忌で,もっぱら保存的な治療か主となる.術前診断か重要であるが,確定診断は病理所見に頼らざるを得ず,困難であった1).
Copyright © 1993, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.