今月の主題 精神疾患をめぐる臨床検査
技術解説
老年性精神疾患の病理組織検査
朝長 正徳
1
,
最勝寺 順子
2
,
宇野 雅宣
2
Masanori TOMONAGA
1
,
Junko SAISHOJI
2
,
Masanori UNO
2
1東京大学医学部脳研究施設脳病理学部門
2東京大学医学部脳研究施設
キーワード:
脳標本
,
染色法
,
アミロイド
,
PHF
,
銀染色
Keyword:
脳標本
,
染色法
,
アミロイド
,
PHF
,
銀染色
pp.1737-1740
発行日 1989年12月15日
Published Date 1989/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542914207
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
ここでは老人に多い痴呆を来す精神疾患,特に器質性の病理変化を示す疾患(表1)で,われわれの研究室で日常用いている染色法を紹介する.脳の染色は他臓器の染色法とはかなり独自のものがある.これは神経細胞,神経線維,グリアなど脳に特異な構造があることによる.最近,重要な染色法になってきた免疫組織化学についてはアミロイドの項で述べられると思うので割愛し,古典的方法に限った.
Copyright © 1989, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.