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連載 眼科手術のテクニック—私はこうしている・85
屈折矯正白内障手術—倒乱視白内障例に対する耳側切開&対側AK
Refractive cataract surgery-temporal incision & counter AK for ATR cataract
福山 誠
,
吉富 文昭
Makoto Fukuyama
,
fumiaki Yoshitomi
pp.1842-1844
発行日 1995年12月15日
Published Date 1995/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410908028
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はじめに
強主経線上切開(倒乱視例に対する耳側切開)は乱視軽減,乱視矯正を目的に始められた手術であるが,眼内レンズの進歩(3.0mm前後より挿入できるfoldable IOLの登場)は,それが強角膜切開より挿入されようが,透明角膜切開より挿入されようが,皮肉なことにその乱視矯正効果を減少させる結果となった。したがって強主経線上切開にこだわるならば,中等度の乱視に対してはむしろ大きめの切開が,強度の乱視に対してはさらにAKを組み合わせる必要がある。
現在筆者らは以下のごとく術前の角膜乱視により切開部位,切開の大きさなどの決定を行い,術前乱視の軽減を図っている。
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