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増刊号 すべて見せます! 患者説明・同意書マニュアル—[特別Web付録]説明書・同意書の実例99点
6 斜視弱視
小児のアトロピン点眼
杉原 友佳
1
1福井大学医学部眼科学教室
pp.80-81
発行日 2020年10月30日
Published Date 2020/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410213744
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- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
検査の概要
小児の弱視治療において,調節麻痺薬を使用して正確な屈折検査を行うことは必要不可欠である。現在,調節麻痺薬として効果が強い順に,アトロピン硫酸塩水和物点眼液(以下,アトロピン),シクロペントラート塩酸塩(以下,サイプレジン),トロピカミド点眼液,スチグミンメチル硫酸塩が使用されている。上記の点眼は,アセチルコリンと拮抗することによって副交感神経を遮断し調節麻痺作用を引き起こす。このうち調節麻痺薬として最もよく用いられているのはアトロピンとサイプレジンであるが,使用の際,アトロピンは顔面紅潮や発熱など,サイプレジンは眠気や運動失調,幻覚などの副作用を起こす可能性があることが知られている。
アトロピンの致死量は成人100mg,小児10mgで,1%アトロピン点眼液1本5mLには50mgのアトロピンが含まれているため1),点眼処方の際には患者とその家族に対して十分な説明が必要である。散瞳作用は点眼後数分で始まり,30〜40分で最大となる。作用は7〜10日間持続する2)。添付文書では幼児・小児においては0.25%に希釈して使用することが望ましいと記載されているが,最近の調査では医師の判断のもと1%または0.5%アトロピン点眼液を処方する施設も多く,点眼回数については2回/日×7日間または2回/日×5日間で実施している施設が半数以上を占めているようである3)。実際,決められた点眼方法を厳守することで6歳以下の小児においても問題なく1%アトロピン点眼液を使用することが可能であるとの報告もある4)。
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