Japanese
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特集 細胞毒マニュアル—実験に用いられる細胞毒の知識
神経系に作用するもの
シナプス後膜作用薬
アトロピン
Atropine
久場 健司
1
,
簑田 曻一
1
Kenji Kuba
1
,
Shoichi Minota
1
1佐賀医科大学生理学教室
pp.464-465
発行日 1984年12月15日
Published Date 1984/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425904638
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■特性
アトロピンはAtropa belladonna L. やDatura Stramonium L. などのナス科の植物の葉に含まれるアルカロイドである。マスカリン様アセチルコリン受容体(m-ACh受容体)の競合的阻害剤である。従って,副交感神経の作用を遮断し,散瞳,心拍数増加,消化管運動抑制,唾液分泌抑制などの薬理作用を示す1)。しかし,高濃度ではニコチン様ACh受容体—チャネル複合体(n-ACh受容体チャネル)を非競合的に阻害(block)する。
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