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コラム 私のこだわり
後部硝子体剝離は黄斑部から
安藤 伸朗
1
1済生会新潟第二病院
pp.149
発行日 2008年10月30日
Published Date 2008/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410102473
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- Abstract 文献概要
硝子体手術の1つのポイントは,後部硝子体剝離を確実に行うことである。最近は硝子体を可視化させるためにトリアムシノロンを用いるため,かなり確実に行えるようになってきた。一般的には視神経乳頭部から剝離を行うが,この方法ではともすると黄斑部に残存硝子体を残すことになる。そして取り残した黄斑部の硝子体を剝離することは案外難しく,かつ黄斑円孔をつくる危険もある。
私の後部硝子体剝離法は,黄斑部から行う。まずトリアムシノロンで硝子体を可視化し,硝子体をおおよそ切除した後,再度網膜面上にトリアムシノロンを吹き付ける。多くの場合,黄斑部から視神経乳頭にかけて膜状にトリアムシノロンが広がる。これを網膜から剝離するのだが,視神経乳頭部で硝子体は強固に接着している。それに比べ黄斑部,特に傍中心部では癒着が少なく,バックフラッシュニードルの受動吸引で簡単に剝離することができる(小切開硝子体手術の場合,バックフラッシュニードルは使用困難という声もあるが決してそんなことはない)。黄斑部を起点に360°周辺に向かい硝子体剝離を作製すると(図1),人工的後部硝子体剝離を安全かつ確実に行うことができる。この手法の一番優れているところは,安全・確実であることと,何よりも黄斑部から完全に硝子体を目視しながら剝離できることである。
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