Japanese
English
グラフ 生殖生理と走査電顕
Ⅱ.精子の受精能獲得と先体反応
久保 春海
1
,
臼井 彰
1
,
片山 進
1
1東邦大学医学部第1産婦人科学教室
pp.112-113
発行日 1989年2月10日
Published Date 1989/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207939
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- Abstract 文献概要
射精直後の精子は精漿中の受精能阻害物質(decapacitation fac—tor)のため受精能を獲得することが出来ない。精子が受精能力を獲得できるのは精子が精漿を離れ,雌性殖道内に入いるか,一定の条件(アルブミンetc)を有した培養液中で前培養する必要がある。この雌性殖道内あるいは培養液中に受精能を獲得するためにとどまる時間は種によって異なり,ヒトでは6〜7時間(Edwards et al,1969)といわれているが,体内でヒト精子の卵管上部への到達時間は15〜45分(Settlager et al.)であること,培養液中で先体反応(AR)の発生は培養開始後30分以内に20〜30%の培養精子に見られる(久保ほか)ことから,ヒト精子の受精能獲得時間はもっと短縮されているものと思われる。
さらに,最近受精能獲得の推定法として比較的入手しやすいハムスターなどの実験動物の透明帯除去卵子を用い,これに検定しようとする他種の精子を媒精し,精子侵入の有無によって判定する方法が実用化されている(Yanagimachi et al.)。
Copyright © 1989, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.

