原著
ヒト精子の先体反応とCa++・Mg++(Ca++・Mg++付加による先体反応同調の試み)
星 和彦
1
,
斉藤 晃
1
,
平野 睦男
1
,
鈴木 雅洲
1
,
林 恵子
2
,
柳町 隆造
3
Kazuhiko Hoshi
1
,
Keiko Hayashi
2
,
Ryuzo Yanagimachi
3
1東北大学医学部産科学婦人科学教室
2福井県立病院産婦人科
3ハワイ大学医学部解剖学・生殖生物学教室
pp.235-240
発行日 1983年3月10日
Published Date 1983/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206782
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受精には精子の先体反応(acrosome reaction)が不可欠であり,そしてこの先体反応誘起にはCa++が重要な役割をはたすことが知られている。すでにわれわれも,ヒトの受精におけるCa++の必要性を実験的に証明し,さらにMg++も同様の作用を有していることを確認して報告した。
ヒト精子の先体反応にCa++やMg++が不可欠であることを考えると,Ca++やMg++と精子との接触を時用的に調節することで,先体反応発現の時期を人為的に同調させ得るのではないかと思われた。
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