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今月の臨床 妊産婦と薬物治療─EBM時代に対応した必須知識
Ⅱ.妊娠中の各種疾患と薬物治療
2.妊娠合併症の治療と注意点
[消化器系疾患] 虫垂炎
佐世 正勝
1
,
手島 みどり
2
,
神谷 晃
2
1山口大学医学部附属病院周産母子センター
2山口大学医学部附属病院薬剤部
pp.554-555
発行日 2005年4月10日
Published Date 2005/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100269
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- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
1 診療の概要
特異性炎症性疾患で,多くは急性虫垂炎である.生涯を通じて6~20%の人が罹患するといわれ,外科的急性腹症として最も頻度が高い疾患である.急性虫垂炎の好発年齢は7~15歳の小児期であるが,20~30歳代の罹患者も多い.病変の進行度でカタル性(滲出性),蜂窩織炎性,壊疽性に分類され,壊疽性で穿孔をきたすと汎発性腹膜炎を起こすことがある.
1,000~2,000分娩に1例の割合1)で,急性虫垂炎は妊娠に合併する.子宮の増大により虫垂が上方に移動し,また大網も上方に押し上げられるため,虫垂が破裂した際に限局化されにくく,広範な腹膜炎になりやすい.半数以上が穿孔性虫垂炎であり,妊娠後期ほど予後が悪い.実際,妊娠後期の場合の母体死亡率は5%以上と報告されている2).また,妊娠23週以後で虫垂切除後の胎児死亡は22%であったとも報告されている1).
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