特集 内科外来でみる急性腹症診療:見落とさないコツ
消化器疾患 急性虫垂炎
岡村 幸重
1
1佐野厚生総合病院 消化器内科
キーワード:
急性腹症
,
血液化学分析
,
抗感染剤
,
鑑別診断
,
超音波診断
,
虫垂炎
,
理学的検査
,
腹部CT
Keyword:
Blood Chemical Analysis
,
Anti-Infective Agents
,
Diagnosis, Differential
,
Ultrasonography
,
Abdomen, Acute
,
Appendicitis
,
Physical Examination
pp.89-94
発行日 2021年1月1日
Published Date 2021/1/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2021107074
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
<Headline>1 虫垂炎は虫垂の急性炎症で、典型的には腹痛、食欲不振、および腹部圧痛を引き起こし、疼痛の性状は内臓痛から体性痛に変化する。診断は臨床的に行い、しばしばCTまたは超音波検査で補完する。2 急性虫垂炎は緊急手術を必要とする急性腹症のなかで、最も頻度の高い疾患の1つである。生涯罹患率は約7%であり、10~20歳代に最も多く発症し、あらゆる世代で男女を問わずに罹患する。3 小児と高齢者は診断が難しく、進行も早いため穿孔を起こしやすい。そのため臨床の現場では迅速で正確な診断が求められる。
Copyright© 2021 SHINDAN TO CHIRYO SHA,Inc. all rights reserved.