Japanese
English
臨床経験
見逃された有鈎骨骨折にulnar tunnel syndromeと正中神経掌枝のentrapment neuropathyを合併した1例
松崎 昭夫
1
,
清水 万喜生
1
Akio MATSUZAKI
1
,
Makio SHIMIZU
1
1福岡大学医学部整形外科学教室
pp.162-165
発行日 1978年2月25日
Published Date 1978/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905667
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緒言
手根骨の単独骨折はそれ自体珍しい骨折に属する.中でも有鈎骨鈎の骨折はまれであり,ルーチンのレ線撮影で見つかり難いため診断されずに放置され症状を残す例があること,Guyon's canalのlateral-distalの壁をなすために尺骨神経に影響を与えること,屈筋腱断裂の原因になる場合があることなどのため問題となる1,3,4,6,10,14,18,19).われわれは,以前に有鈎骨骨折を起こし,診断されないまま偽関節となり,幸い症状もなく経過していたものが,再度受けた同部の外傷により尺骨神経麻痺と偽関節部の疼痛を呈したにかかわらずレ線で診断されないまま経過し,同時に正中神経掌枝の外傷瘢痕によるentrapment neuropathyを合併した症例を経験したので報告する.

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