臨床経験
Benign chondroblastomaの4例
荻野 幹夫
1
,
古谷 誠
1
,
浅井 春雄
1
,
蜂須賀 彬夫
1
,
笹 哲彰
1
,
村瀬 孝雄
1
,
小坂 正
1
,
高橋 洋
2
,
土居 通泰
3
Mikio OGINO
1
1国立病院医療センター整形外科
2三楽病院整形外科
3都立大塚病院整形外科
pp.155-161
発行日 1978年2月25日
Published Date 1978/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905666
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はじめに
良性軟骨芽細胞腫,benign chondroblastoma(以下BCと略す)は,骨原発性良性腫瘍の中ではまれなもので,良性軟骨系腫瘍中でも,chondromyxoid fibromaなどとともにまれなものである.本腫瘍はKolodny(1927)12),Ewing(1928)5)が初期の記載をし,Codman(1931)2)が9例の報告をして以来独立疾患と認められ,Jaffe & Lichtenstein(1942)8)がbenign chondroblastomaと名づけて以来,その名で報告されることが多くなつた.
BCは,臨床的に特徴があり,その存在を知つていれば,年齢,発生部位,X線像などで,診断上の疑いを置くことは容易である.わが国の報告は文献上20例を越えず,少数である.本文の目的はBC4例の報告と,考察を加えることである.
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