Japanese
English
展望
セネストパチーをめぐって
The Problems on Cenesthopathia
吉松 和哉
1
Kazuya Yoshimatsu
1
1海上寮療養所
1Kaijoryo Sanatorium
pp.112-129
発行日 1976年2月15日
Published Date 1976/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405202437
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I.はじめに
セネストパチーという我々にはあまりなじまない言葉が,わが国の精神医学で割合普及し,また近年いくつかの発表が続いたのは,今から約15年前の保崎33)による展望に大きな功績があると思われる。セネストパチーはよく知られるように異常体感を単一症候とする疾患に名づけられ,また日本精神神経学会の統一精神医学用語によって「体感症」と訳される。保崎の紹介以来この15年間にいくつかの貴重な論文が発表されたが,しかしその概念の難解さもあってそこにいささかの混乱がないとはいえない。そこでこの機会にあらためて今日におけるセネストパチー研究上の展望をし,その概念の整理をすることにも意味があろうと思う。以下簡単に歴史的回顧と文献的整理をし,そして最近の研究を紹介しつつ,この概念に対する私見を述べて,その展望を試みたいと思う。

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