Japanese
English
講座
ベクトル心電図・Ⅰ
The Vectorcardiogram
豊島 英雄
1
Hideo Toyoshima
1
1名古屋大学
1Research Institute of Environmental Medicin, Nogoya University
pp.743-751
発行日 1955年12月15日
Published Date 1955/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200308
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ベクトル心電図
緒言,色々な現象はそれを全体として観察した方がよく分る場合もあるし,又それを個々の組成に分解して解察した方がよく分る場合もある。心臓の各瞬間に於ける起電力は元来三次元的なものであり,方向,大いさを持つたベクトル的なものである。心起電力の変化をベクトルの変化として観察しようとするベクトル心電図(以下ベ図と略す)が発展して来たのも当然である。よく心電図との得失を聞かれるがそれは全体として見るか個々の組成と分けて見るかの相違だけである。要は如何に両者を巧く利用して心発電の実態を把握し,心臓機能や疾患の判定診断を誤らない様にするかと云う事が重要な問題である。心電図と関聯して説明すると分り易いが紙面の都合でベ図中心として述べる事にする。

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