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講座
ベクトル心電図・Ⅲ
The Vectorcardiogram
豊嶋 英雄
1
H. TOYOSHIMA
1
1名古屋大学医学部
1Nagoya University
pp.231-244
発行日 1956年3月15日
Published Date 1956/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200344
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脚ブロツク
脚ブロツクの場合,四肢誘導或は胸壁単極誘導心電図に特有な変化が現われる事は早くから知られている。特に左脚ブロツク,右脚ブロツクの判定は大きな論争の後に現在の様な分類に到つているいきさつもあつて1)5),心電図学上では一般的関心の深い問題である。
心電図の方では左脚ブロツクの時には四肢誘導で普通型を示し,胸壁誘導では,左側胸壁上ではRが高く且つintrinsicoid deflectionの開始も著明に遅延する。又V5,V6でS-Tが下降しTが陰性となつてくる。之と反対に右胸壁誘導で初期Rが小さくなり時にはV1〜V2何れも初期Rが認められない事がある。
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