Japanese
English
- 有料閲覧
PPV購入案内
1,320円 (1,200円+税10%) こちらは、770ページから770ページの文献です。購入には医書.jp本会員登録が必要です。
会員登録完了後に改めて上記「購入サイトへ」を選択してください。
または「購入サイトへ」選択後に「購入ログイン」、「新規会員登録」の順に進んでください。
会員登録について詳しくはをご確認ください。
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
腸管に発生する粘膜関連リンパ組織(mucosa-associated lymphoid tissue;MALT)リンパ腫とびまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(diffuse large B-cell lymphoma;DLBCL)は,いずれも成熟B細胞性腫瘍に属し,世界保健機関(WHO)分類,第4版1)では以下のごとく定義されている.すなわち,MALTリンパ腫は形態的に多彩なB細胞(胚中心細胞類似細胞,単球様B細胞および少数の芽球様大型細胞)が,主に濾胞辺縁帯(marginal zone)から濾胞間領域にかけて増殖する腫瘍である(Fig. 1).他方,DLBCLは正常の組織球の核と同じか,それ以上の大きさの核,あるいは小型リンパ球の2倍以上の大きさの核を有する大型B細胞のびまん性増殖から成る腫瘍である(Fig. 2).なお,いずれの病型も現時点では特異的な免疫組織化学的マーカーは存在しない.
DLBCLは前述の細胞形態のほか,臨床像や細胞増殖能(Ki-67標識率)を勘案すれば比較的容易に診断される.他方,MALTリンパ腫の病理診断は容易でない.なぜなら,濾胞辺縁帯から濾胞間領域が拡大するリンパ増殖性病変はすべてMALTリンパ腫の鑑別対象となり,しかも反応性増殖巣と腫瘍性増殖巣の境界の見極めは極めて難しいからである2).反応性リンパ増殖性病変とMALTリンパ腫の鑑別に有用な免疫組織化学的マーカーは存在しないため,診断確定に至らないこともある.しかし,腸管MALTリンパ腫の臨床経過は緩慢であり,早急に侵襲的治療を開始する必要性は低く,実臨床ではマントル細胞リンパ腫と濾胞性リンパ腫を確実に鑑別・除外することが最優先される.また,大腸,特に直腸MALTリンパ腫に対する抗菌薬投与の有効性が証明された以上,今後は抗菌薬投与が非侵襲的な治療法として第一選択となりうると考えられる3).
Copyright © 2012, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.

