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今月の主題 臨床医のための遺伝子工学
遺伝子工学のトピックス
クローン技術
小関 良宏
1
1東京農工大学工学部生命工学科
キーワード:
遺伝子ライブラリー
Keyword:
遺伝子ライブラリー
pp.2195-2197
発行日 1997年11月10日
Published Date 1997/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904822
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- 1ページ目 Look Inside
「クローン」とは,「1つの生物体から由来する同じ遺伝子情報を持った生物の集団」ということと「それを無限に増やせる」という2つの条件を満たすものと考えることができる.しかし,これまで遺伝子操作において最も重要であった生物体,すなわちin vivoにおける外来DNA断片を含んだ「クローン」の考えかたは,PCR(polymerase chain reaction)法の開発によって大きく変化した.両端の塩基配列がわかっていれば,それらの配列に対するプライマーを用いて,PCRによってその両端に挟まれるDNA領域を無限に増幅することができるようになったためである.またinverse PCRなどを用いれば,その配列の外側部分,すなわちその配列の近傍のDNA領域を増幅することも可能である.すなわち,塩基配列が一部分わかっていれば,生物の助けを借りなくとも,PCR法によってDNA断片の「クローン」はinvitroで手軽に無限に増幅して得られるようになった.このため,塩基配列の相同性をプローブとして,vivoクローンをスクリーニングすることは少なくなりつつある.

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