Japanese
English
今月の主題 意識障害へのアプローチ
意識障害のトピックス
視床と意識障害
秋口 一郎
1
,
富本 秀和
1
,
遠山 育夫
1
,
亀山 正邦
1
1京都大学医学部・神経内科
pp.1884-1888
発行日 1986年11月10日
Published Date 1986/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220608
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- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
視床は延髄・橋・中脳網様体系と大脳皮質の前連合野・後連合野との中継核として,あるいはその他の大脳皮質や辺縁系との線維連絡を介して,意識維持機構のなかで重要な役割を占めている.このことは従来の臨床病理連関,神経生理・解剖などの成果により明らかにされてきたが,最近,組織化学や生化学的手法により神経伝達物質や神経調節物質についての視床内トポグラフィーや線維連絡が明らかにされつつある.また,臨床的には従来,視床内病変による意識障害は両側性のとくに内側病変において出現すると考えられてきた.しかし,最近のX線CTや磁気共鳴画像法MRIの成果によれば,視床内の一側性病変でも意識障害が出現しうること,内側病変が重要であり,とくに脳幹・中脳との接点である下内側部の視床病変が重要であること,優位側病変でより出現しやすいことが明らかにされている.本稿では,まず,視床の意識維持機構と関連した神経伝達物質の組織化学について紹介し,つぎに視床病変による意識障害について概説をする.

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