Japanese
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臨床メモ
尿路感染症(3)
北原 光夫
1,2
Mitsuo Kitahara
1,2
1東京都済生会中央病院・内科
2慶応義塾大学医学部・内科
pp.2768
発行日 1984年12月10日
Published Date 1984/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219557
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- Abstract 文献概要
尿の培養を行った結果,しばしばStaphylococcusが検出されたと報告をうけることがある.Staphylococcus aureusが培養された場合,上向性と下向性感染の両方を考慮しなければならない.S. aureusの上向性感染症は頻度として非常に少ないものである.しかし,正しい方法にて採取された尿から,くり返して検出されるのであれば,S. aureusの上向性の感染と診断が可能である.むしろ,S. aureusが尿から検出される例では,下向性の感染症を考慮しておかなければならない.なぜなら,S. aureusは菌血症を起こす頻度が高く,腎に膿瘍を形成後,自潰し,尿にS. aureusが排泄される.菌血症があるので,全身状態は良好でなく,発熱・腰痛のような腎盂炎様症状を示す.しかし,中には症状が軽微なものもあり,単に上行性感染として片づけられるものも少なくない.
S. epidermidisが尿から培養される症例では,注意を払う必要がある.S. epidermidisによる感染症の多くは異物の存在下に起こることが知られている.脳室シャント,心臓の人工弁置換,股関節の人工骨頭挿入などの感染にみられる.したがって,S. epidermidisが尿路カテーテルの存在下に感染を起こしてくる可能性もある.
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