Japanese
English
今月の主題 腸疾患の臨床
大腸潰瘍性病変
大腸結核と大腸クローン病
八尾 恒良
1
1福岡大第1内科
pp.1176-1178
発行日 1979年8月10日
Published Date 1979/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402216000
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はじめに
クローン病は1932年Crohn, B. B. らによって報告された疾患であるが,大腸クローン病の存在が公認されたのは1960年前後であり,小腸クローン病に比し比較的新しい概念といってよい.以後,欧米では潰瘍性大腸炎とクローン病の鑑別に関して多くの研究が行われているが,大腸に限ってクローン病と腸結核について論及した報告はほとんどないといってよい.
しかし孤在性腸結核が少なからず存在する本邦では,大腸クローン病は潰瘍性大腸炎よりも,むしろ大腸結核との鑑別が問題にされることが多い.また,病理学的にも腸結核で非乾酪性肉芽腫のみがみられる時期のものがあり,その鑑別には何枚かのプレパラートの検鏡だけでは不十分で,切除標本の肉眼所見や臨床経過を参照しなければならないことがある.

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