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特集 統合失調症のある対象者への作業療法の実際
統合失調症のある対象者に作業療法士ができる実践のエビデンス
Evidence of occupational therapy practice for individuals with schizophrenia
森元 隆文
1
Takafumi Morimoto
1
1札幌医科大学
pp.1014-1018
発行日 2026年9月15日
Published Date 2026/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091513540600101014
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Key Questions
Q1:統合失調症の治療ガイドラインで推奨されている心理社会的治療は何か?
Q2:統合失調症のある対象者への作業療法にエビデンスはあるのか?
Q3:介入効果が示されている作業療法士の実践は何か?
はじめに
統合失調症は,陽性症状や陰性症状に加えて,気分症状や運動症状,認知機能障害を特徴とし,社会的機能の障害を経験する者が多い疾患である1).薬物療法を中心に治療の選択肢は増えているが,生産的で自分らしい生活を送るリカバリーの状態に至っていない対象者も多く存在する2).そのため,最近の専門家パネルの報告書でも,個別化された治療計画に基づいた薬物療法と心理社会的治療の組み合わせにより,包括的で患者中心のアプローチを展開することが推奨されている3).
本邦では統合失調症の治療ガイドラインとして『統合失調症薬物治療ガイドライン2022』4)が公開され,最近では2025年(令和7年)に改訂されている.ガイドライン本文には,非薬物療法としての心理社会的治療の必要性が記されており,その中で作業療法にも言及されているが,心理社会的治療に関する臨床疑問の設定と各介入の推奨度の検討はされていない.
本稿では,諸外国の統合失調症治療ガイドラインで推奨されている心理社会的治療を概観し,国内外の総説論文で示されている知見から作業療法士のどのような実践にエビデンスがあるか,ありそうかを紹介する.

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