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特集 統合失調症のある対象者への作業療法の実際
統合失調症の入院患者への個別作業療法の実際
Individualized occupational therapy for inpatients with schizophrenia
島田 岳
1
,
長山 洋史
2
Takeshi Shimada
1
,
Hirofumi Nagayama
2
1千曲荘病院
2神奈川県立保健福祉大学
pp.1019-1025
発行日 2026年9月15日
Published Date 2026/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091513540600101019
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Key Questions
Q1:統合失調症に対する個別作業療法の基本構造とは?
Q2:認知機能を改善させるクラフト活動の実践方法とは?
Q3:個別作業療法を実践するために必要な学習とは?
はじめに
急性精神病状態が,人間の体験する事態の中で,最も苦痛なものであろうことを,あらためていう必要があるだろうか1).これを証明するように,世界疾病負荷研究において,すべての疾病・傷害による健康損失を比較した結果,急性期統合失調症が最大であったことが報告されている2).
統合失調症の入院治療では,症状の軽減に加え,認知機能の改善,社会機能の向上,再発予防,地域生活の充実を見据えた個別的かつ包括的な支援が求められる.作業療法は広く実施されているが,現行の精神科作業療法の診療報酬規程は,1974年(昭和49年)に長期入院患者の集団的処遇を想定し策定されたもので,短期入院患者への個別支援を必要とする現代医療にはそぐわない.臨床では従来の集団的処遇を基本に,必要に応じて個別支援が実施されることが多い.こうした背景から,われわれは個別作業療法(individualized occupational therapy:IOT)を開発し,有効性を検証してきた.本稿では,IOTの研究成果と臨床実践について考えたい.

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