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特集 統合失調症のある対象者への作業療法の実際
統合失調症のある対象者への心理教育的アプローチと作業療法士の専門性
Psychoeducational approaches for people with schizophrenia: The expertise of occupational therapists
星野 藍子
1
Aiko Hoshino
1
1名古屋大学大学院
pp.1032-1036
発行日 2026年9月15日
Published Date 2026/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091513540600101032
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Key Questions
Q1:心理教育的アプローチとは?
Q2:心理教育的アプローチの中で発揮される作業療法士の専門性とは?
Q3:専門性に基づいた心理教育的アプローチの実践のために必要なことは?
心理教育的アプローチとは
心理教育は一般に,精神的健康上の問題のある本人や家族に,状態を理解し対処できるよう情報と支援を提供することとされている1).すなわち疾患,症状,治療,薬物療法,再発兆候,ストレス,対処法,社会資源等について,本人や家族に体系的な情報を提供し,理解と対処能力を高める介入である.
一方,統合失調症の領域では,この従来の心理教育の枠を拡大し,疾患およびその治療に関する体系的・構造化された情報提供に感情的側面を統合し,本人や家族が疾患に対処できるようにする介入と定義されてきた2).つまり,より広い観点からは心理教育とは単なる情報提供にとどまらず,本人が自分の経験を理解し,対処法を選び,生活上の目標を決め,治療や生活について意思決定できるようにする介入へと展開しつつある.これはその人らしい生活を目指すリカバリーとする,統合失調症を対象疾患に含む作業療法の精神障害領域において重視されてきた観点であるとともに,一方的な疾病教育を超えた協同的アプローチでもある.

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