Japanese
English
症例報告
後頭部に生じた有茎性神経鞘腫の1例
A case of pedunculated neurilemmoma arising on the back of the head
工藤 愛巳
1
,
水川 良子
1
,
青木 孝司
1
,
佐藤 洋平
1
,
大山 学
1
Aimi KUDO
1
,
Yoshiko MIZUKAWA
1
,
Koji AOKI
1
,
Youhei SATO
1
,
Manabu OHYAMA
1
1杏林大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Kyorin University Faculty of Medicine
キーワード:
神経鞘腫
,
有茎性
,
広基性
Keyword:
神経鞘腫
,
有茎性
,
広基性
pp.309-314
発行日 2026年4月1日
Published Date 2026/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.002149730800040309
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要約 79歳,男性.初診の約5年前より後頭部の結節を自覚し,徐々に増大したため当科を受診した.初診時,右後頭部に2cm大の弾性軟の有茎性常色結節を認めた.軟性線維腫や汗腺系腫瘍を鑑別に全摘した.病理組織学的所見では,真皮内から一部皮下脂肪組織に紡錘形細胞の増殖を認めた.S100蛋白染色陽性であり,神経鞘腫と診断した.本症は多くの場合,皮下腫瘍として出現し,有茎性の臨床像を呈する例は稀とされる.文献を渉猟したところ,同様の臨床像を呈した症例では腫瘍は頭部,臀部,鼠径部,内踝,趾腹などの部位に生じていた.摩擦や荷重などの慢性的な物理的刺激の加わる部位や解剖学的に骨直上に生じた有茎性腫瘍の鑑別の1つとして,神経鞘腫を念頭に置く必要があると考えた.

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