論評
製薬・医療機器メーカーにおける患者中心主義と理念としての浸透
日笠山 聡
1
,
真野 俊樹
2
1中央大学ビジネススクール真野研究室メディケアプロジェクト
2中央大学ビジネススクール真野研究室メディケアプロジェクト 中央大学ビジネススクール(大学院戦略経営研究科)教授
pp.6-9
発行日 2025年10月21日
Published Date 2025/10/21
DOI https://doi.org/10.57527/JUNPO2979003
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はじめに 患者中心主義(Patient Centricity:ペイシェントセントリシティ)は、医療提供のあらゆる場面で患者の価値観やニーズ、治療アウトカムを最優先に考える理念である。医療現場のみならず、近年、グローバル市場での競争激化や規制強化を背景に、製薬・医療機器産業においてペイシェントセントリシティは企業の信頼性や持続的成長の条件として認識されつつある。欧米では臨床試験設計や上市後の安全性管理など、事業プロセス全般にペイシェントセントリシティを反映する事例が多く、日本でもこの動きは加速している。

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