扉
患者中心主義
橋本 政明
1
Masaaki HASHIMOTO
1
1網走脳神経外科・リハビリテーション病院
pp.121-122
発行日 2009年2月10日
Published Date 2009/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436100884
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近年,通り魔殺人事件や少年による凶悪犯罪だけでなく,高齢者の粗暴犯罪も増加している.戦後の,「こうあるべきとの判断」を回避しがちな社会の空気が,衣食が足りても礼節を知ることができていない人々を大量生産してきたことの表れだ.礼儀の遵守に,階級意識を強め,役割の固定化およびパターナリズムを強めるという負の側面があるのは,確かである.しかし,古来から礼儀はコミュニケーションの潤滑油として機能し,暗黙の了解事項として受け継がれ,礼儀を守ることで分不相応な行動が抑止されてきた.
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