論評
医師偏在対策についての一考察―専門医制度と諸外国の状況を手がかりに
松田 晋哉
1
1産業医科大学医学部公衆衛生学教室教授
pp.12-17
発行日 2024年9月11日
Published Date 2024/9/11
DOI https://doi.org/10.57527/JUNPO2939004
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1 はじめに―令和6年度診療報酬改定の議論において提示された医師偏在対策 少子高齢化の進行と大都市への人口集中が相乗的に作用し、医師の偏在が大きな問題となっている。医師の偏在問題は昭和の時代からの懸案事項であり、一県一医大構想による医師養成数の増加策、自治医科大学の開学や地域枠の創設による医師不足地域における医師確保策など、様々な対策が行われてきた。これらの施策はそれなりに効果があったと筆者は考えている。しかし、それが国民の期待するレベルにはいたっていない。
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