特集 心不全パンデミック時代の新しい診療知を求めて
セミナー 知っておいてほしい新しい心不全診療のポイント
心不全の診断に心エコーをどのように活かすか
小保方 優
1
1群馬大学医学部附属病院循環器内科
キーワード:
▶心エコーは構造的あるいは機能的な心臓の異常を検出する最も基本の検査である.
,
▶LVEFの測定はすべての心不全患者に必須である.
,
▶左室充満圧の上昇を複数のパラメーターを使って判断する.
,
▶弁膜症,虚血性心疾患,心筋症などの評価も同時に実施する.
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▶初期のHFpEF患者では運動負荷心エコーが必要な場合がある.
Keyword:
▶心エコーは構造的あるいは機能的な心臓の異常を検出する最も基本の検査である.
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▶LVEFの測定はすべての心不全患者に必須である.
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▶左室充満圧の上昇を複数のパラメーターを使って判断する.
,
▶弁膜症,虚血性心疾患,心筋症などの評価も同時に実施する.
,
▶初期のHFpEF患者では運動負荷心エコーが必要な場合がある.
pp.499-504
発行日 2026年4月1日
Published Date 2026/4/1
DOI https://doi.org/10.50936/mp.43.04_011
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心不全診断のための心エコー
心エコーは,ほぼ無侵襲でリアルタイムに心臓の形態,機能評価が可能で,心不全の診断・病態把握に必須の検査である.Universal definitionでは,心不全は構造的あるいは機能的な心臓の異常を原因とする症状や徴候を呈し,心原性のナトリウム利尿ペプチド高値あるいは肺または全身性のうっ血の客観的証拠が,現在または過去に認められる臨床症候群と定義されている1).心エコーはこの心臓の構造的,機能的異常を検出するための最も基本的な検査である.心不全の診断においては,①左室駆出率を評価し,②左室拡張機能障害あるいは左室充満圧の上昇所見があるかを判断し,③血行動態を推定し,④弁膜症や心筋症などの心不全の成因を特定する.さらに,病初期の左室駆出率の保たれた心不全heart failure with preserved ejection fraction(HFpEF)では診断に運動負荷心エコーが必要な場合もある.

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