特集 大腸癌
セミナー フロントラインにとっての診療実践ガイド
高齢者の大腸癌診療─検診から治療まで─
深川 一史
1
,
小野 敏嗣
1
1東京都健康長寿医療センター消化器・内視鏡内科
キーワード:
▶大腸がん検診を受けた人は受けなかった人と比較して大腸癌による死亡率が70%減少することが示されている.
,
▶偶発症のリスクもあるため,高齢者に対する大腸内視鏡検査の適応については慎重に考慮する必要がある.
,
▶高齢がん患者では心身機能の衰えているケースも多いが,それが日常臨床では見えにくいためGAを行うことで問題点を見極めることが可能となる.
,
▶GAを行い標準治療ができるフィット群,治療強度の減弱を行えば治療ができ一定の効果が得られるvulnerable(プレフレイル)群,BSCとなるフレイル群に分ける.
,
▶高齢者の特徴として臓器・身体機能低下,さまざまな併存疾患,社会的機能低下など多彩な背景が存在し,個別性が高いことがあげられる.
,
▶高齢がん患者の診療では,医療的な側面に加えて心理的・社会的側面などさまざまな角度からの分析を必要とする.
,
▶高齢がん患者が,何を最も重視しているかを傾聴したうえで,現実的で患者中心のゴールを設定することが推奨される.
Keyword:
▶大腸がん検診を受けた人は受けなかった人と比較して大腸癌による死亡率が70%減少することが示されている.
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▶偶発症のリスクもあるため,高齢者に対する大腸内視鏡検査の適応については慎重に考慮する必要がある.
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▶高齢がん患者では心身機能の衰えているケースも多いが,それが日常臨床では見えにくいためGAを行うことで問題点を見極めることが可能となる.
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▶GAを行い標準治療ができるフィット群,治療強度の減弱を行えば治療ができ一定の効果が得られるvulnerable(プレフレイル)群,BSCとなるフレイル群に分ける.
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▶高齢者の特徴として臓器・身体機能低下,さまざまな併存疾患,社会的機能低下など多彩な背景が存在し,個別性が高いことがあげられる.
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▶高齢がん患者の診療では,医療的な側面に加えて心理的・社会的側面などさまざまな角度からの分析を必要とする.
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▶高齢がん患者が,何を最も重視しているかを傾聴したうえで,現実的で患者中心のゴールを設定することが推奨される.
pp.381-386
発行日 2026年3月1日
Published Date 2026/3/1
DOI https://doi.org/10.50936/mp.43.03_015
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はじめに
大腸癌は日本において最も罹患数が多いがんであり,年間15万人以上が診断され1),5万3千人以上が死亡している2).高齢化が進む日本社会において,高齢者における大腸がん検診の意義と適切な実施方法については,科学的根拠に基づいた慎重な検討が求められている.

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