特集 大腸癌
セミナー フロントラインにとっての診療実践ガイド
大腸癌の画像診断におけるCT,MRIの役割と臨床的有用性
満崎 克彦
1
1済生会熊本病院予防医療センター
キーワード:
▶CTC(大腸CT)は,非侵襲的に大腸内腔を三次元的に観察できる「仮想内視鏡」として,スクリーニング検査に有用である.
,
▶タギングによる前処置と炭酸ガスによる安定した腸管拡張によって,検査精度と安全性が担保される.
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▶CTCは10mm以上の病変に対して高い検出精度を示し,内視鏡検査の代替検査として期待されている.
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▶造影CTCは腫瘍の局在,血管走行,浸潤範囲を三次元的に把握でき,術前シミュレーションに極めて有用である.
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▶造影CTCにより,漿膜外浸潤や壁外静脈浸潤の評価が可能となり,病期診断の精度が向上する.
,
▶術前の造影CTCは単一検査で局所進展度,リンパ節転移,遠隔転移の評価が可能で,治療方針決定に大きく貢献する.
,
▶MRIは軟部組織の描出に優れ,直腸癌の局所進展度評価において最も信頼性の高い画像診断法である.
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▶高分解能T2強調MRIは,CRM(切除断端)の予測に優れ,根治的切除の可否判断に不可欠である.
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▶ガドキセト酸(Gd-EOB-DTPA)造影MRIは,1cm未満の肝転移の検出に優れ,術前の転移評価に有用である.
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▶CTとMRIはそれぞれの特性を活かし,大腸癌のスクリーニングから治療方針決定,術後管理まで診療の各段階で不可欠なモダリティである.
Keyword:
▶CTC(大腸CT)は,非侵襲的に大腸内腔を三次元的に観察できる「仮想内視鏡」として,スクリーニング検査に有用である.
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▶タギングによる前処置と炭酸ガスによる安定した腸管拡張によって,検査精度と安全性が担保される.
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▶CTCは10mm以上の病変に対して高い検出精度を示し,内視鏡検査の代替検査として期待されている.
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▶造影CTCは腫瘍の局在,血管走行,浸潤範囲を三次元的に把握でき,術前シミュレーションに極めて有用である.
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▶造影CTCにより,漿膜外浸潤や壁外静脈浸潤の評価が可能となり,病期診断の精度が向上する.
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▶術前の造影CTCは単一検査で局所進展度,リンパ節転移,遠隔転移の評価が可能で,治療方針決定に大きく貢献する.
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▶MRIは軟部組織の描出に優れ,直腸癌の局所進展度評価において最も信頼性の高い画像診断法である.
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▶高分解能T2強調MRIは,CRM(切除断端)の予測に優れ,根治的切除の可否判断に不可欠である.
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▶ガドキセト酸(Gd-EOB-DTPA)造影MRIは,1cm未満の肝転移の検出に優れ,術前の転移評価に有用である.
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▶CTとMRIはそれぞれの特性を活かし,大腸癌のスクリーニングから治療方針決定,術後管理まで診療の各段階で不可欠なモダリティである.
pp.375-380
発行日 2026年3月1日
Published Date 2026/3/1
DOI https://doi.org/10.50936/mp.43.03_014
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はじめに
大腸癌は日本を含む世界各国で罹患率・死亡率ともに高く,年間約15万人が罹患し,約5.4万人が死亡している.早期発見と適切な治療戦略の立案が予後改善の鍵となる.画像診断は,スクリーニングから局在診断,病期診断,再発・転移検索まで中心的な役割を果たす.本稿では,スクリーニング大腸CT(CT colonography,以下CTC),造影CTC,MRIの特徴と臨床的有用性を概説する.

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