連載 内視鏡の読み方
粘膜下腫瘍様の形態をとる大腸病変の鑑別
大隅 瞬
1
,
深川 一史
1
,
永坂 拓也
2
,
新井 冨生
2
,
小野 敏嗣
1
1東京都健康長寿医療センター消化器・内視鏡内科
2東京都健康長寿医療センター病理部
キーワード:
腸管子宮内膜症
,
粘膜下腫瘍
,
鑑別診断
Keyword:
腸管子宮内膜症
,
粘膜下腫瘍
,
鑑別診断
pp.349-353
発行日 2024年2月20日
Published Date 2024/2/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002968
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大腸の粘膜下腫瘍様の病変は日常臨床でよく遭遇する.一般に上皮性と非上皮性の腫瘍は肉眼的に判別が容易であることが多いが,疾患によっては多彩な形態をとるものがあり,診断に苦慮することもある.また,非上皮性腫瘍の場合は生検による診断率は低いため,内視鏡画像の特徴を頭に入れておくことが望ましい.若い女性の場合に挙げるべき鑑別疾患の一つとして,腸管子宮内膜症がある.本稿では,われわれの経験した腸管子宮内膜症の症例を提示しながら,粘膜下腫瘍様の形態をとる大腸病変の鑑別について解説する.
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