特集 教えて! 健診/検診“ホントのところ”—エビデンスを知り,何を伝えるか
代表的な癌検診
大腸癌検診—(便潜血検査,大腸内視鏡検査)
野崎 良一
1
1大腸肛門病センター高野病院消化器内科
キーワード:
大腸癌検診
,
便潜血検査免疫法
,
全大腸内視鏡検査
,
TCS
Keyword:
大腸癌検診
,
便潜血検査免疫法
,
全大腸内視鏡検査
,
TCS
pp.964-970
発行日 2020年5月10日
Published Date 2020/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402227004
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Point
◎大腸癌検診は有効性(大腸癌死亡リスクの減少効果)が既に証明された癌検診である.
◎わが国の対策型検診では,年1回の便潜血検査免疫2日法が用いられている.
◎米国においては,10年に1回の全大腸内視鏡検査(TCS)が大腸癌検診の主流である.
◎日本と米国の大腸癌死亡率の差はTCS受診率の差によるものと考えられる(10年間の受診率:日本約18% vs. 米国60%).
◎大腸癌検診においては,検診受診率の向上(国の目標は50%以上)が最も重要である.
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