特集 大腸癌
セミナー フロントラインにとっての診療実践ガイド
大腸カプセル内視鏡検査
細江 直樹
1
1慶應義塾大学予防医療センター
キーワード:
▶CCEは,2006年に初めて報告され,現在では改良されたCCE-2が使用されている.
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▶CCE-2は,カプセルが早く移動した際の見落としを軽減するため,カプセルの移動速度を自動認識し,撮像枚数を可変することができる.
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▶保険適用の対象は,「大腸内視鏡検査を実施したが,回盲部まで到達できなかった患者や,腹部手術歴があり癒着が想定される場合等,器質的異常により実施困難であると判断された患者」であった.
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▶診療報酬改定で,コントロール不良の高血圧,高度肥満,慢性閉塞性肺疾患,左室駆出率低下などの疾患により施行困難が予想される場合が追加された.
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▶CCE-2の6mm以上のポリープ指摘感度は,86%とメタ解析で報告されている.
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▶CCEの前処置法は,通常大腸内視鏡と同様の腸管を洗浄するための下剤と,ブースターと呼ばれるカプセルを押し流すための下剤に分かれている.
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▶大腸内視鏡検査と比較すると前処置内服量が多くなる傾向がある.
Keyword:
▶CCEは,2006年に初めて報告され,現在では改良されたCCE-2が使用されている.
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▶CCE-2は,カプセルが早く移動した際の見落としを軽減するため,カプセルの移動速度を自動認識し,撮像枚数を可変することができる.
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▶保険適用の対象は,「大腸内視鏡検査を実施したが,回盲部まで到達できなかった患者や,腹部手術歴があり癒着が想定される場合等,器質的異常により実施困難であると判断された患者」であった.
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▶診療報酬改定で,コントロール不良の高血圧,高度肥満,慢性閉塞性肺疾患,左室駆出率低下などの疾患により施行困難が予想される場合が追加された.
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▶CCE-2の6mm以上のポリープ指摘感度は,86%とメタ解析で報告されている.
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▶CCEの前処置法は,通常大腸内視鏡と同様の腸管を洗浄するための下剤と,ブースターと呼ばれるカプセルを押し流すための下剤に分かれている.
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▶大腸内視鏡検査と比較すると前処置内服量が多くなる傾向がある.
pp.371-374
発行日 2026年3月1日
Published Date 2026/3/1
DOI https://doi.org/10.50936/mp.43.03_013
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はじめに
カプセル内視鏡capsule endoscopy(CE)は,小腸疾患の診断目的で開発され,Iddanら1)によって,2000年に初めて報告された.現在では世界中で幅広く使用され,小腸疾患の診断において必要不可欠な検査となっている.小腸CEは,わが国においても,2007年に保険適用となり,現在では,Medtronic社,CapsoVision社のカプセル内視鏡が使用できる.一方,大腸カプセル内視鏡colon capsule endoscopy(CCE)は,2006年に報告され,現在では改良された第2世代の大腸カプセル内視鏡(PillCamTM Colon 2,Medtronic社)が使用されている.わが国におけるCCEは,2010~2011年頃より医師主導の臨床研究が開始され,2014年から,「大腸内視鏡が施行困難,もしくは,施行困難が想定される患者」に対し,保険適用となった.CCEの保険適用は世界に先駆けて行われ,わが国におけるCCEへの期待の高さがうかがえる.本稿では,大腸ポリープ,大腸癌に対するCCE開発の経緯,有用性を解説する.

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