特集 大腸癌
セミナー フロントラインにとっての診療実践ガイド
遺伝性大腸癌と遺伝学的検査の基礎知識
田中屋 宏爾
1
1国立病院機構岩国医療センター外科
キーワード:
▶大腸癌の約5%では,その発生に関与する原因遺伝子が明らかにされており,これらは総称して遺伝性大腸癌と呼ばれる.
,
▶遺伝性大腸癌を正確に診断し,患者および血縁者に対して適切な治療やサーベイランスなどを行うことで,予後の改善が期待される.
,
▶遺伝性大腸ポリポーシスは病理組織型により,腺腫性,過誤腫性,鋸歯状ポリポーシスなどに分類される.
,
▶遺伝性大腸非ポリポーシスには,Lynch症候群やLi-Fraumeni症候群などが含まれる.
,
▶遺伝性大腸癌の診断には,原則として遺伝学的検査が行われる.
,
▶マルチ遺伝子パネル検査で,効率的かつ包括的な鑑別診断が可能となっている.
Keyword:
▶大腸癌の約5%では,その発生に関与する原因遺伝子が明らかにされており,これらは総称して遺伝性大腸癌と呼ばれる.
,
▶遺伝性大腸癌を正確に診断し,患者および血縁者に対して適切な治療やサーベイランスなどを行うことで,予後の改善が期待される.
,
▶遺伝性大腸ポリポーシスは病理組織型により,腺腫性,過誤腫性,鋸歯状ポリポーシスなどに分類される.
,
▶遺伝性大腸非ポリポーシスには,Lynch症候群やLi-Fraumeni症候群などが含まれる.
,
▶遺伝性大腸癌の診断には,原則として遺伝学的検査が行われる.
,
▶マルチ遺伝子パネル検査で,効率的かつ包括的な鑑別診断が可能となっている.
pp.349-353
発行日 2026年3月1日
Published Date 2026/3/1
DOI https://doi.org/10.50936/mp.43.03_009
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
大腸癌は日本を含め世界で頻度の高い癌であり,その大部分は後天的な要因による散発性である.一方で,約5%は先天的要因,すなわち生来の遺伝子変化を背景とする「遺伝性大腸癌」である.遺伝性大腸癌の正確な診断は,患者本人の治療方針に直結するだけでなく,血縁者に対する予防的介入やサーベイランスによって予後の改善にもつながるため,臨床的意義は極めて高い.

Copyright © 2026 Bunkodo Co.,Ltd. All Rights Reserved.

