臨床外科トピックス がん遺伝子の基礎と臨床・5
癌遺伝子と大腸癌
馬塲 正三
1
,
中村 穣志
1
1浜松医科大学第2外科
pp.1183-1187
発行日 1993年9月20日
Published Date 1993/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901247
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はじめに
大腸癌はヒト腫瘍のなかで分子生物学的研究が進んでいる領域といえる.
最近の分子生物学の進歩により,ヒト癌細胞の遺伝子の異常を直接捉えることが可能になり,その結果,多くの癌において遺伝子異常が起こっていることが明らかとなり,癌は遺伝子病であると定義づけられるようになった.正常細胞が癌化する場合,多段階的に変化が起こると考えられる.
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