特集 肺 炎
                        
                        
                
                  
                  
              
              
              
                  
                  
                  
                  
                            
                                    セミナー 肺炎診療のさまざまな側面におけるポイント
                                    
                                    
                                    
                            
                            
                
                
                
                            
                            
                  
                            
                                
                            
                        
                
                
                
                            
                        
                
                
                            
                            
                            
                  
                            
                                    
                                    肺炎における薬剤耐性菌の耐性機構とその検査
                                    
                                    
                            
                            
                        
                
                
                            
                            
                                
                                    
                                        
                                            
                                                石井 良和
                                            
                                            1
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            
                                        
                                    
                                
                                
                                    
                                
                            
                        
                
                
                
                  1広島大学IDEC国際連携機構,Center for the Planetary Health and Innovation Science,環境遺伝生態学分野
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                
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                                    ▶耐性菌か否かの鑑別は薬剤感受性検査の結果をもとに行われる.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶細菌の抗菌薬耐性は内在性(自然)耐性と獲得耐性に分類される.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶獲得耐性にはアミノ酸置換を伴う突然変異,可動性遺伝子の伝播がある.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶マクロライド系薬,キノロン系薬,チエナム®(イミペネム)耐性菌は突然変異によって獲得される.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶伝達性プラスミドやバクテリオファージは可動性遺伝子である.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶カルバペネム系薬分解性β-ラクタマーゼの多くは可動性遺伝子上に存在する.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶バイオフィルム形成は抗菌薬の感受性低下に関与し,感染症が難治化につながる.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶薬剤感受性検査は拡散法と希釈法に大別される.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶蓄積された薬剤感受性検査成績をもとにアンチバイオグラムが作成される.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶カルバペネマーゼの表現型をもとに検出する方法としてmCIMやCarbaNP testがあげられる.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶イムノクロマトグラフィーは耐性因子(タンパク質)を直接検出する方法である.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶β-ラクタマーゼはMALDI-TOF MSで検出することが可能である.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶遺伝子検査は培養を必要とせず,耐性遺伝子の特定が可能である.
                                
                                
                            
                        
                
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                                    ▶耐性菌か否かの鑑別は薬剤感受性検査の結果をもとに行われる.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶細菌の抗菌薬耐性は内在性(自然)耐性と獲得耐性に分類される.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶獲得耐性にはアミノ酸置換を伴う突然変異,可動性遺伝子の伝播がある.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶マクロライド系薬,キノロン系薬,チエナム®(イミペネム)耐性菌は突然変異によって獲得される.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶伝達性プラスミドやバクテリオファージは可動性遺伝子である.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶カルバペネム系薬分解性β-ラクタマーゼの多くは可動性遺伝子上に存在する.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶バイオフィルム形成は抗菌薬の感受性低下に関与し,感染症が難治化につながる.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶薬剤感受性検査は拡散法と希釈法に大別される.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶蓄積された薬剤感受性検査成績をもとにアンチバイオグラムが作成される.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶カルバペネマーゼの表現型をもとに検出する方法としてmCIMやCarbaNP testがあげられる.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶イムノクロマトグラフィーは耐性因子(タンパク質)を直接検出する方法である.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶β-ラクタマーゼはMALDI-TOF MSで検出することが可能である.
                                
                                ,
                            
                            
                                
                                    ▶遺伝子検査は培養を必要とせず,耐性遺伝子の特定が可能である.
                                
                                
                            
                        
                
                pp.1694-1699
                
                
                
                  発行日 2025年11月1日
                  Published Date 2025/11/1
                
                
                
                DOI https://doi.org/10.50936/mp.42.11_015
                
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はじめに
薬剤感受性検査の結果は,医師が患者の病状や病状,年齢,基礎疾患,アレルギー歴を考慮して,最適な治療を選択するための重要な情報源となる.特に,多剤耐性菌が問題となっている現在,薬剤感受性検査の結果を的確に把握して適切な抗菌薬を選択することが患者の予後改善に直結する.本稿では抗菌薬の耐性機構と耐性菌の検出法について概説する.

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