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Keyword: ▶肺真菌症の診断はしばしば困難である.診断の遅れは予後不良につながるため鑑別に苦慮する際は早めに呼吸器専門医に相談し早期診断,早期治療を心がける. , ▶肺真菌症において喀痰培養検査の感度は高くないため,気管支鏡検査による感染局所からの検体採取を検討する,さらに画像所見や血清学的検査を組み合わせて総合的に診断する. , ▶侵襲性肺アスペルギルス症や肺ムーコル症は特に進行が早く死亡率が高い.疑った時点で検査と治療を並行して開始する. , ▶慢性肺アスペルギルス症および単純アスペルギローマはしばしば喀血が問題となる.日頃から血痰の症状をこまめに確認し,症状出現時には気管支動脈塞栓術や外科治療を検討する. , ▶ニューモシスチス肺炎は他の間質性肺炎(薬剤性,ウイルス性,膠原病に伴う間質性肺炎など)との鑑別がしばしば困難である.気管支鏡検査で採取した検体のPCR検査や血清β-D-グルカン(BDG)の結果から総合的に判断する. , ▶肺寄生虫症はまず可能性を疑うことが重要である.説明のつかない末梢血好酸球上昇や細菌性肺炎や他の肺疾患として非典型的な経過である場合に鑑別にあげる. , ▶病歴聴取が最も重要であり,抗寄生虫抗体スクリーニング検査は診断に有用だが陰性となる場合もあり注意する. pp.1700-1705
Published Date 2025/11/1
DOI https://doi.org/10.50936/mp.42.11_016

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電子版ISSN 印刷版ISSN 0910-1551 文光堂

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