特集 呼吸器感染症診療の最前線—症例から学ぶエキスパートの視点
Ⅳ.抗酸菌感染症
肺非結核性抗酸菌症
佐々木 結花
1
1国立病院機構東京病院呼吸器センター呼吸器内科
pp.262-269
発行日 2020年5月1日
Published Date 2020/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1437200356
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Point
・非結核性抗酸菌症は本邦のみならず,世界的に患者数が増加している.特に迅速発育菌であるMycobacterium abscessus症の増加が顕著である.
・診断には培養陽性検体からの同定が必須であり,核酸増幅法や血清診断は補助診断である.
・画像検査で非結核性抗酸菌症と決めつけず,細菌学的検査を必ず行う.
・治癒に至る確実な治療法が定まっておらず難治であり,外科治療の適応も治療当初から考慮する必要がある.
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