特集 関節リウマチ
治療 関節リウマチ治療のポイント
生物学的製剤の使い方 ─特徴と選択のポイント─
渡部 龍
1
1大阪公立大学大学院医学研究科膠原病内科学
キーワード:
生物学的製剤の使い方 ─特徴と選択のポイント─
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▶MTX効果不十分例では,生物学的製剤の追加を検討する.
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▶TNF阻害薬は,最も古くから用いられ,長期の有効性と安全性のデータを有する.
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▶IL-6受容体阻害薬は,CRPを低下させ,単独(MTX非併用)でも有効性が高い.
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▶アバタセプトは,T細胞活性化を抑制し,比較的安全性が高い.
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▶生物学的製剤の選択には,患者の基礎疾患やリスクを考慮する必要がある.
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▶生物学的製剤投与中には,疾患活動性や画像検査によるモニタリングが重要である.
Keyword:
生物学的製剤の使い方 ─特徴と選択のポイント─
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▶MTX効果不十分例では,生物学的製剤の追加を検討する.
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▶TNF阻害薬は,最も古くから用いられ,長期の有効性と安全性のデータを有する.
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▶IL-6受容体阻害薬は,CRPを低下させ,単独(MTX非併用)でも有効性が高い.
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▶アバタセプトは,T細胞活性化を抑制し,比較的安全性が高い.
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▶生物学的製剤の選択には,患者の基礎疾患やリスクを考慮する必要がある.
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▶生物学的製剤投与中には,疾患活動性や画像検査によるモニタリングが重要である.
pp.1238-1242
発行日 2025年8月1日
Published Date 2025/8/1
DOI https://doi.org/10.50936/mp.42.08_020
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はじめに
関節リウマチ(RA)治療は生物学的製剤(バイオ製剤)の導入により大きく進歩し,関節破壊を抑制することが実現可能な治療目標となった.生物学的製剤は,メトトレキサート(MTX)が効果不十分な患者で投与すべきとされており1),疾患の進行を抑制し,関節破壊を防ぐことで,患者の生活の質(QOL)を維持・向上させる.しかし,それぞれの薬剤には異なる特徴があり,患者ごとに最適な選択が求められる.本稿では,生物学的製剤の特徴と選択のポイントについて概説する.

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