整形外科/知ってるつもり
関節リウマチに対する生物学的製剤の正しい使い方
村岡 成
1
,
川合 眞一
1
1東邦大学医療センター大森病院膠原病科
pp.200-203
発行日 2009年2月25日
Published Date 2009/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408101460
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■はじめに
近年,関節リウマチ(rheumatoid arthritis:RA)の薬物治療は大きく進歩した.RAの疾患の病因はいまだに不明であるが,分子生物学的研究の進歩により,病態形成に及ぼす諸因子が明らかにされ,新たな治療法が登場してきたためである.RAの治療法は,歴史的には,非ステロイド性抗炎症薬やステロイドなどの抗炎症療法から,methotrexate(MTX,メソトレキサート)の登場により抗リウマチ薬を主軸とした治療戦略にシフトし,近年の生物学的製剤の時代になった1).現在,わが国ではinfliximab(INF,インフリキシマブ),etanercept(ETA,エタネルセプト)に加えて,adalimumab(ADA,アダリムマブ),tocilizumab(TCZ,トシリズマブ)の4種類の生物学的製剤が使用可能となっている.本稿ではこれらの特徴を概説する.
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