TOPICS OF GI 消化器疾患のトピックス
第29回 JED Project
田中 聖人
1
1京都第二赤十字病院消化器内科副部長
pp.72-76
発行日 2019年7月20日
Published Date 2019/7/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0039.15.01_0072-0076
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わが国における消化器内視鏡診療はその件数においても質においても世界に冠たるものである。2016年度のNDB(National Database)のデータをみてみると1,500万件近くの内視鏡診療が保険診療として行われ1)2)(表1),経年増加の傾向がある。これに各種の健診内視鏡,内視鏡検診が加わることとなるため,今後は2,000万件に達する診療が行われる大きな分野である。しかも軟性内視鏡診断機器の全世界でのシェアは90%を超えており3),医療産業の担い手としてわが国が世界をリードしている領域である。また消化器内視鏡領域では古くから電子保存がなされている分野であり,昨今では内視鏡診療情報の保存が積極的に行われている。これらの良質な情報を統合,解析し新たな知見を生み出すことに今後は取り組むべき時期に至っていると思われる。本稿では日本消化器内視鏡学会が進めるJED(Japan Endoscopy Database)Projectに関して概説する。
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