ウイメンズヘルス
月経前症候群
大石 元
1
1国立国際医療センター病院産婦人科診療科長/第一婦人科医長
pp.57-59
発行日 2022年3月10日
Published Date 2022/3/10
DOI https://doi.org/10.34449/J0096.07.01_0057-0059
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月経前症候群(premenstrual syndrome:PMS)とは,月経の数日〜1週間前に出現する精神的あるいは身体的症状であり,周期的に発来する。一般的には不定愁訴と分類されがちな症状が前面に出現し,「いらいら,のぼせ,下腹部膨満感,下腹痛,腰痛,頭重感,怒りっぽくなる,頭痛,乳房痛,落ち着かない,憂鬱」の順に多い。月経困難症に比べ,精神症状と乳房症状が多いのが特徴である。月経周期の一定期間でQOLを低下させることから,女性のライフステージにおいて無視できない病態である。本稿では,PMSの症状,診断,治療について概説する。
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