Land-Mark papers in Oncology~エポックメイカーとなった論文~
「治療」Van Nuys Prognostic Index
笹野 公伸
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1東北大学大学院医学系研究科病理病態学講座病理診断学分野教授
pp.60-60
発行日 2022年3月10日
Published Date 2022/3/10
DOI https://doi.org/10.34449/J0096.07.01_0060-0060
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ヒト乳腺で浸潤性の乳管癌の多くは,非浸潤性乳管癌(ductal carcinoma in situ:DCIS)を含む種々の前癌病変から発症してくる。また,乳癌の集団検診などが広く実施されるようになり,DCISの頻度は近年本邦でも大幅に増加してきている。このような背景から次に重要になってくるのが,検出されたDCISが浸潤癌に将来的に進展する可能性がどのくらいあるのか?すなわち,病変の悪性度の検討が非常に重要となる。近年,悪性度が低いDCIS症例では,生検での診断後すぐに外科的摘出ではなく臨床的にフォローすることを選択肢に入れることも提案されており,この悪性度の規範は何よりも重要となってきている。
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