今月の臨床 女性診療科外来プラクティス
III 内分泌外来
5. 月経前症候群
南 佐和子
1
1和歌山県立医科大学産科婦人科
pp.472-475
発行日 2006年4月10日
Published Date 2006/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100085
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1 はじめに
1931年にFrankらにより月経前緊張症として精神症状を主体とする病態が報告されたが,近年では身体症状も合わせて月経前症候群(premenstrual syndrome : PMS)として把握するほうが理解されやすい.日本産科婦人科学会用語解説集1)では,月経前症候群(premenstrual syndrome : PMS)は,「月経前3~10日の間に続く精神的あるいは身体的症状で,月経発来とともに減退ないし消失するもの」と定義されている.一方,月経前不快気分障害(premenstrual dysphoric disorder : PMDD)はPMSの2~9%にみられる重症型で精神症状が中心となる.
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