State of the ART
乳房再建
吉川 勝宇
1
1京都大学大学院医学研究科形成外科
pp.18-24
発行日 2015年3月31日
Published Date 2015/3/31
DOI https://doi.org/10.34449/J0096.01.01_0018-0024
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「ポイント」・乳房を失った場合の女性の喪失感,精神的苦痛は非常に大きく,これをふたたびとりもどすのが「乳房再建」である。・広背筋皮弁,腹直筋皮弁による自家組織再建術が旧くから行われており,それぞれ安定した成績,良好な整容性が多数報告されている。・2013年にブレスト・インプラントおよび乳房再建用皮膚拡張器(ティッシュエキスパンダー)による乳房再建が保険適用され,乳房再建治療は一気に脚光を浴びるようになった。・自家組織による再建では,深下腹壁動脈穿通枝皮弁による再建術が開発され,採取部位の犠牲が最小限にとどまる術式として,広まりつつある。・本稿ではまず乳房再建治療の現状について述べ,さらに当院で行っている腹部の穿通枝皮弁による乳房再建術について詳しく述べる。
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