目で見る胎児・新生児の病態 Visualized Fetal & Neonatal Disease
胎児・早期産児・新生児・小児の心筋収縮のメカニズム
住友 直方
1
1埼玉医科大学国際医療センター小児心臓科教授
pp.5-6
発行日 2020年1月20日
Published Date 2020/1/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0055.11.03_0005-0006
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心筋細胞膜の活動電位が引き金となって筋収縮に至る過程(興奮収縮連関,EC coupling)は,細胞外から細胞膜を通って流入するCa²⁺がアクチン,ミオシンへ結合することにより発生する。このCa²⁺動態は胎児,早期産児,新生児,小児で若干異なると考えられている。このCa²⁺動態の違いを図示し,どのような因子が心筋収縮増強に働くのかを解説する。また,心筋収縮が心不全でどのように変化するのかを圧-容積曲線で解説し,胎児,早期産児,新生児,小児での心筋収縮の違いを解説する。
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