国内学会・研究会報告 Conference Report
第54回 日本周産期・新生児医学会学術集会
中井 章人
1
1日本医科大学産婦人科教授/日本医科大学多摩永山病院院長
pp.40-40
発行日 2019年1月7日
Published Date 2019/1/7
DOI https://doi.org/10.34449/J0055.10.03_0040-0040
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2018年7月8日から3日間,東京国際フォーラムにて「母と子のネットワーク」をテーマに,第54回日本周産期・新生児医学会学術集会を開催した。「母と子のネットワーク」には,母と子との関係はもとより,母と子を取り巻くさまざまなネットワークシステムが含まれる。周産期領域で扱われる母体,胎児,新生児の生理,疾患,疾病は多岐にわたり,基礎医学,臨床医学,診療科目の垣根を越えたネットワークが求められる(network medicine, biological network, disease network)。また,今日の医療は個の力もさることながら,集団の力が問われ,機能的なチーム医療の構築が必須である。産科,新生児科,新生児外科,麻酔科をはじめ,多くの診療科を横断した連携と,コ・メディカル(助産師,NICU看護師)の方々との協働が重要なことはいうまでもない(inter-professional network)。さらに,個々のニーズに合わせた質の高い管理を行うため,地域連携システム(local health care network)やさまざまな行政機関との連携(social network)が欠かせないものになる。学術集会会期を通じ,これらのネットワークを掘り下げ,参加者自身のネットワーク拡充の機会になるよう企図した。
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