連載 NIPTと優生思想をめぐって【番外編】
—第55回日本周産期・新生児医学会学術集会シンポジウム—「新型出生前診断(NIPT)が優生思想に流れないために」を終えて
窪田 昭男
pp.294-300
発行日 2020年4月25日
Published Date 2020/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665201514
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
日本周産期・新生児医学会は,1965年に創設された日本新生児学会と1983年に創設された日本周産期学会が2003年に合併してできたもので,2005年に初めての合同学会として第41回日本周産期・新生児医学会学術集会が開催された。以後,産科→小児科→産科→小児科→小児外科の順で会長を選出している。現在,会員数は産科領域,小児科領域およびその他(7割が小児外科医)がそれぞれ,5414人,3234人および767人である。
第55回日本周産期・新生児医学会学術集会は,長野県立こども病院院長で新生児科医の中村友彦先生を会長に2019年7月13〜15日,長野県松本市で開催された。シンポジウム「新型出生前診断(NIPT)が優生思想に流れないために」(表)は学会2日目の14日に松本文化会館で行われた。本稿ではそのシンポジウムの概要をまとめる。
Copyright © 2020, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.