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画像診断の進歩 頭部MRIによる脳神経発達評価
城所 博之
1
1名古屋大学医学部附属病院小児科助教
キーワード:
MRI
,
脳発達
,
早産児
Keyword:
MRI
,
脳発達
,
早産児
pp.23-28
発行日 2019年1月7日
Published Date 2019/1/7
DOI https://doi.org/10.34449/J0055.10.03_0023-0028
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近年のMRI技術の進歩により,胎児期から新生児期の脳構造の発達的変化を生きたヒトの脳で捉えることが可能になった。3テスラの高磁場MRIは,短時間でより詳細な画像を得ることを可能にし,拡散テンソル画像,MRスペクトロスコピー(magnetic resonance spectroscopy;MRS),3次元脳構造画像,surface-based morphometryといった新しい撮像法・画像解析技術がもたらす恩恵も計り知れない。安静時機能的結合MRI(resting-state functional connectivity MRI;rs-fcMRI)は,神経回路解析(コネクトーム解析)の幕を開く技術である。これら多くのMRI撮像・解析技術から得られた胎生期の脳発達に関するエビデンスを本稿では,①大脳白質,②大脳皮質,③小脳,④神経ネットワークの4つに分けて概説する。また,正期産児と比較した早産児脳の特徴について触れる。「KEY WORDS」MRI,脳発達,早産児
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